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ヘルペスって聞くと、唇にできる痛い水ぶくれとか、生殖器にできる水ぶくれ(こっちは性感染症)が思いうかぶひとが多いと思います。
それで唇にできるほうは、キスとかタオルの共有でもうつるんだけど、、ほとんどの人は幼児期にこのウイルスに感染し(症状が出ることは少ない)、自然治癒しますが、一度感染すると症状はおさまっていてもウイルスがいなくなったわけではなく、三叉神経節というところに潜伏しつづけます。
潜伏したウイルスは、かぜ、発熱、ストレス、疲労、紫外線などがきっかけとなり再活性化し、再発を繰り返します。
でも、けっこうたちのいいウイルスで、ほっといてもだいたい良くなるし、このヘルペスウイルスに対してはアシクロビルという特効薬があり、飲めば治ります。

このように平和共存的なヘルペスウイルスが重いヘルペス脳炎を起こす原因はよくわかっていません。ヘルペスウイルスの侵入経路に関しては、ウイルスの上気道感染に続いて嗅神経を経由して、もしくは血液に運ばれて(血行性)、よくできる部位である大脳辺縁系を侵すと推定されています。

症状として急性期には、発熱、髄膜刺激症状、意識障害、けいれん発作が必ず起きる症状とされています。幻覚、記憶障害、失語症(しつごしょう)などの言語障害も現れます。初期には、錯乱、せん妄(もう)状態が少なくなく、幻視、異常行動もみられます。死亡率は20~30%とされており、とくに昏睡(こんすい)に至る深い意識障害、けいれんの頻発、脳圧亢進を認める症例の予後は極めて不良とされています。他方、意識障害が比較的軽く、精神症状を主とする軽症例もみられます。回復期にかけては健忘症候群、人格変化などが現れます。
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10820600.html

このようにけっこう怖い病気なので、早く見つけてアシクロビルを投与してあげないといけません。
でも、口唇ヘルペスなどの皮膚単純ヘルペス感染の合併は5%前後なのでこの病気と診断するのはけっこう難しいです。

いちおう、診断法を載せておきます。
髄液検査では、出血壊死病変に対応して赤血球、キサントクミー(黄色調を呈する現象)がしばしば認められ、細胞増加、蛋白増加がみられます。原則として糖値は正常であることが一般的です。脳波所見は全般的徐波(じょは)(緩やかな振動数の脳波)とともに、片側または両側性の側頭・前頭部に周期性一側てんかん放電が現れます。頭部CT所見では、側頭葉の低吸収域、脳腫脹(しゅちょう)が50~60%の頻度でみられます。MRIでは、より早期に側頭葉内側面、辺縁系の海馬(かいば)、扁桃体(へんとうたい)、直回などに病変が現れます。
 臨床所見、髄液、脳波、CT・MRI所見、ウイルス学的検査などを参考に診断を行います。早期診断には、髄液からのPCR陽性、酵素抗体での陽性値が有用で、PCR法による髄液からのヘルペスウイルスDNAの検出が迅速診断に実用化され、検出率は60~80%とされています。ヘルペスウイルス抗体測定としては、血清・髄液中のHSVに対する補体結合反応、中和試験などによる方法がありますが、早期診断には髄液からの酵素抗体法で判断します。しかし、ヘルペスウイルス抗体は健常人でもしばしばもっており、ヘルペスウイルスに対する経時的変動、髄液系での特異的局所産生を示す必要があります。

いままでの病気とちがって、一般のひとにはとってもわかりづらいと思います。
今回は力士がこのウイルスのなかの強毒ヘルペスというのにやられちゃってたことがわかったわけで、これから対策をたてないといけなくなるよね(・.・;)でも、そういうウイルスがいるっていうことがわかったことはよかったことだと思う。


力士に強毒ヘルペス=89~94年、相撲部屋で流行-ウイルス解析・感染研
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081006-00000012-jij-soci

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